バランスたんぱく質
たんぱく質は不足しないで、摂りすぎないで
ぬぅとりよろずぃ
しっかりたんぱく質のススメ
たんぱく質は体の材料として大切です。筋肉や爪や毛髪の材料というのはイメージしやすいですね。 たんぱく質の役割はそれだけでなく、代謝に大切な基質になり、代謝を進める酵素の材料になり、活動エネルギーを生み出したり精神活動を支えたり、とてもダイナミックに活躍する栄養素です。
たんぱく質は、アミノ酸に分解されて体内で再構成されます。 必要なアミノ酸20種類のうち体内で合成できない必須アミノ酸9種類(イソロイシン・ロイシン・リジン・メチオニン・フェニルアラニン・トレオニン・トリプトファン・バリン・ヒスチジン)は必ず食事で摂らなければなりません。 足りないアミノ酸があると他のアミノ酸がふんだんにあってもたんぱく質が合成できないので、バランスよく摂ることが大切です。
短い板が混ざっていると、上まで水が入らない「桶」にたとえられることがあります。
Image:みふねたかし/いらすとや
バランスよく摂取するために、「多種類の食材を偏りなく」を心がけてください。
必須アミノ酸についてはこちら「必須アミノ酸と非必須アミノ酸(オーソモレキュラー栄養医学研究所)」などを参考に。
高アンモニア食に注意
たんぱく質はたくさん摂りたい。だけど、たんぱく質を分解するときに発生するアンモニアは、血中に遊離すると昏睡状態は必至という危険なものなのです。
ですから肝臓では即時に無毒化してたんぱく質合成の材料としてキープする反応が起こります。それはもう、必死の作業で。
実はその時に使われる物質BH4(テトラ・ハイドロ・ビオプテリン)はセロトニン、ドーパミン合成に使われるものでもあり、アンモニア処理が急務の場合は神経伝達物質を犠牲にしてアンモニア処理を優先するのです。
その結果、精神的に不安定になりやすいのです。
どんな食べ物がアンモニアを多く含むか、以下のサイトなどをチェックしてください。
文部科学省のHPは「成分」プルダウンメニューより「アミノ酸」>「アンモニア」を選択すると見ることができます。
たんぱく質、どれぐらい摂ればいいの?
たんぱく質は不足してもいけないけれど、過剰でも問題を起こすのです。1日の目安は体重1kgあたりタンパク質換算で1gと覚えておきましょう。
計算例
お肉100g → 約20g
卵1個 → 約6g
こちらのサイト「タンパク質10g、20g、30g、100gってどのくらい?料理ごとに量を解説!」(森永)も参考に。