Act 1 ごはん
ぬぅとりよろずぃ
(食べたもの)×(個性)×(環境要因)=今の自分
たとえば、こんなふうに考えたら、どんなごはんを食べたくなるでしょう?
1.「汝は汝の食べたものでできている」
(食べたもの)-(トイレで出したもの)=(私たちの身体)
私たちの身体は、古くならない。なぜなら細胞はいつも新しく生まれ変わっているから。生まれ変わる材料は食べたもの。
2.「汝は汝の食べたもので掃除をする」
(食べたものに含まれるもの)-(トイレ他で出したもの)=(身体にたまるもの)
私たちは自分の身体を守ることができる。なぜなら有害なものを無毒化して排泄するシステムを持っているから。排泄のシステムは食べたものの組み合わせで動いていく。
3.「汝は汝の食べたもので動いている」
(食べたものがもっていたエネルギー)×(化学変化)=(身体のエネルギー)
私たちは動くことができる。なぜなら食べたものを利用して、いつでもエネルギーを取り出して使えるように加工しているから。おまけに食べ物が入ってこないときのために貯蔵もする。
4.「汝は汝の食べたもので考え学習する」
(食べたもの)+(受容体)=(神経活動)
私たちは考え、学習することができる。なぜなら食べたものから取り出した分子を利用して脳神経が信号のやり取りをするから。
5.「汝は汝の食べたもので笑い、泣く」
(食べたもの)×(化学変化)=(神経伝達物質)
私たちには心があるように思うが、実は食べたものに感情コントロールされている。なぜなら食べたものから取り出した分子を利用して、感情を生み出す物質を作っているから。
6.「汝は汝の食べたもので眠り、目覚め、そして生きる」
(食べたもの)×(化学変化)=(内分泌)
私たちの身体は実にうまく生き続ける。なぜなら食べたものを利用して体の機能を調えているから。全ては無意識のうちに身体の中では休む間もない反応が繰り返されている。